明日は成人式か。
もう何年前のことか。
白色の紋付ハカマで幕張メッセをウロウロしていたアホな自分を思い出す。
そのあとの飲み会で飲酒運転・・・
カーブで曲がりきれず、
人を2人ひいて、車ごと選挙事務所に突っ込む大事故。
幸い私も被害者も命に別状はなかったが、
免許は取り消し。
裁判所にも行った。
略式の簡易裁判でなく、法廷での裁判。
右に私の弁護士、左に検察官。真ん中には、速記の人。
裁判官が私に言った。
「被告が車を発進させたときは、信号は赤だったんですか?」
私は言った。
「わかりません。」
裁判官が強い口調で言ってきた。
「あなたは、信号が何色だったかもわからないんですか?」
強い口調で言われると、ムカついた。
私は裁判官に向かって言った。
「私は飲酒運転で事故を起こしたからここにいます。飲酒運転ということは、
お酒を飲んでいたということです。お酒を飲んで酔っ払っている奴の証言を
信じてくれるんですか?お酒を飲んだということは、わけわからなくなっているということ
じゃないんですか?」
今考えれば、19歳の少年のわけのわからない理屈だが・・・
裁判官は木槌を法廷に響き渡るかなり大きな音で「カン!カン!」と鳴らした。
裁判官の顔が鬼のような形相に変わったことを今でも覚えている。
弁護士にも言われた。
「関君、あれはまずいよ・・・」
まぁ、それが原因かどうかわからないが、それなりの判決が下された。
のりピーと同じだったような気がする。
裁判が終わり、両親と合流した。
どうせ怒られるんだろうと思った。
親父が喫茶店にでも入ろうと言った。
喫茶店で説教かと思った。
しばらくの沈黙が続いて親父が言った。
「和には、いい経験させてもらったよ」
最大の嫌味で言ったのだろうが、
私は涙を流した。
申し訳ない・・・。
親が自分の息子の傍聴人になるなんて・・・・
傍聴人にさせるなんて・・・
そんな親父も死んでから15年か・・・
成人式がくると、必ずこんなことを思い出します・・・
いいんだか、悪いんだか・・・
明日、成人式を迎える皆さん、
飲酒運転はやめましょう。
それでは、また明日!
千葉餃子 ボンズ
店主
関 和孝
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