深夜に親から電話があると、身内に不幸があったとか、そんなことしか頭に浮かばない。
昨夜、0時半ごろ、お袋からの携帯が鳴った。
私はベットには入っていたものの、うつらうつらの状態。
嫌な予感がするな。。。
私は電話に出た。
「どうした?」
私の問いにお袋は言った。
「クラシアンの電話番号を教えてくれ」。
・・・・・
い、今は夜中の0時半だぞ。
私が寝ぼけているのか?
お袋がボケてしまったのか?
「何?どうしたの?」と再度聞き返すと、
どうやらトイレから水が溢れていて困っているとの事。
用を足せないからクラシアンに電話がしたいと言っている。
いやいやいやいや、こんな夜中の休日にそんなとこに電話したらいくら請求されるかわからんぞ。
でも困っている。
わ、わかったよ。
行きますよ。
行きますよ。
ということで、夜中の0時半過ぎにお袋宅へ。
うちは親父がもう15年くらい前に亡くなっていて長男も家を出ているのでお袋は一人暮らし。
お袋が困っているのに寝ているわけには、いかない。
幸いこの時間なら車で10分はかからない場所に住んでいるし。
リビングに行くと嫁はまだ起きていて、何処へ行くの?と聞く。
事情を話し、マザコンではなく、「母親思い」だという念を押し出動。
お袋のマンションは12階建ての11階だ。
古いマンションなので、この時間のエレベーターはかなり怖い。
落ちるとか落ちないの怖さでなく、誰かに会うのが怖い。
と考えていたが、たぶん俺が考える以上に、
俺と深夜1時ちかくにエレベーターで一緒になった人のほうが恐怖を覚えるんだろうなと考えると、
滑稽に思えた。
ピンポーン。
「クラシアンで~す」。
深夜1時にお袋に向かってギャグを言う俺もまだまだイケテル。
「クラミジアで~す」と、入っていこうかとも考えたが、
知らないだろうし、意味を説明しろと問われるのも面倒なのでやめといた。
早速、トイレの状態を見ると確かにいつもより多くの水がタンクに溜まっている。
お袋は言った。
「クラシアンに電話するよ」
・・・
ちょ、ちょっと待て。
ここでクラシアンに電話したら俺がわざわざ来た意味がないでしょ。
私はタンクの下に潜り込み、調査を開始した。
ほうほう。
ふむふむ。
「あんたじゃ、わからないでしょ、クラシアン呼ぶよ」。
・・・・
どんだけクラシアン好きなんだよ。
お袋の頭の中は森末慎二でいっぱいである。
イラッとしたが、そこは私も42歳である。
堪(こら)えた。
私の調査によると大したことはなく、ちょっとした接触というか不具合で一時的に水が溢れたと
いう結論に達した。
ちょこちょこっと、タンク内をいじり、水を流すと正常に戻った。
「大丈夫だよ、直ったよ」
お袋に言うと、
「じゃーこのまま置いといて、明日クラシアン呼ぶよ」
・・・・
いやいやいやいやいやいや、直ったって言ってるじゃん!
俺はどんだけ信用がないのだろう。
5回ほど、目の前で水を流し、漏れと溢れが無いことを確認させようやく信用して頂いた。
「あー助かった」
遅せ-よ、言うの遅せ-よ。
時刻は深夜2時近い。
お袋に言った。
スイマセンが、深夜料金と休日料金で58000円になります。
お袋は言った。
「あ、そう」。
あ、そう、ぢゃねーし。
少しだけおしゃべりをして明日も早いから帰った。
エレベーターに向かう通路でずっと私の後ろ姿を見送るお袋が見えた。
また何かあったら、いつでも電話してくれよ!
そんなことを思いながら、私は大きく手を振った。
またお袋が一回り小さくなたような気がした。
長生きしてくれよ、お袋さん。
ということで、今日から私、水道屋を開業することと相成りました。
皆さん、水のトラブルでお困りの方いらっしゃいましたら、
ボンズ
水回り修理部までお気軽にお電話ください。
では、また明日。
あ~眠い。。。。
3 件のコメント:
ちなみに、クラシアンの只今のCMは長嶋一茂です(≧∇≦)
優しいですな~孝行息子だわ。我が家にも1つ欲しいですな、何でも出来る息子が。
匿名さん、
そうですよね、長嶋一茂でしたね(笑)
匿名さん、
私は何にも出来ないですよ。
座ってるだけで良ければ、いつでも行きますよ。私ちょっと腰が悪いんで、座布団2枚重ねでお願い致します(笑)
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