本末転倒

孝太郎が、そろばんを習いたいと言い出した。

学校でも仲の良い友達が行っていたり、私の仲間の子供たちが習っていたりしている影響か。

基本的は、子供が自らやりたい、習いたい、学びたいという事に関してはNOというつもりはない。

しかし、そろばんか・・・。

私も小学校の低学年の時に、そろばんを習っていたことがある。

少年野球もやっていたので、親子はやはり同じ道を歩くのかと妙な納得をしてしまう。

では、良いじゃないかと思うのだが、そろばんは私には良い思い出がない。

今は知らないが、当時のそろばんのテキストには、後ろに答えが載っていた。

私はそろばんの授業についていけなくなり、問題の答えを後ろのテキストを見て書いていた。

習い事に行っているのにカンニングをしに行っていたのだ。

まさに本末転倒。

もちろん、小学校低学年のその行為はすぐにバレて、退塾・・・。

今思うと、私の算数嫌いは、それが原因ではないか。

あの蜂の巣みたいな髪型して眼鏡かけた講師に、こっぴどく怒られた思い出が蘇る。

今更ながら、親にも迷惑かけたなぁと反省したりもする。

孝太郎も、そうなってしまうのではないか。

そう考えると、まだ、そろばん行ってもいいよとは言えない。

あいつには、まだ、バレないで答えを見ることは不可能だろう。

バレて私と同じ目に合わすのは可哀想だ。

今日から、特訓だ、

どうやったら、バレずに後ろのテキストの答えを見ることが出来るか。

それが出来たら、そろばん塾に行かせよう。

これが、ホントの本末転倒。

寝起きで多少、不機嫌ですが・・・

頑張れ！息子よ！


それでは、皆さん、

また金曜日にお会いしましょう！

今日も良い一日をお過ごしください・・・



千葉餃子　ボンズ

店主

関　和孝